후리가나로 읽는 일본 고전
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どひょうのゆめ
土俵の夢
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 土俵の夢(どひょうのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,378자 · 9화면
鈴木さんは東京へかえるとまもなく、国技館を題材にした画を二枚私のところへ送ってきてくれた。正月にはいって、その画が私のところへ届き、ひろげてみると、一枚は双葉山が引退のときの土俵入で、太刀持が羽黒山、露払いが照国である。まん中にいる双葉山が右手を胸にあて、左手をぐっとのばし、右足を心持ち前にふんばっているところであるが、少し距離をおいてみると、左に伸びた手に全身の重心が保たれ、土俵全体が手の動く方向にひろがってゆくような大きさが画面を支配している。去年の秋場所に得た画題であろう。画の横に説明がついていて「双葉山引退相撲、横綱土俵入、照国、羽黒山、双葉山の三横綱の豪華な土俵入を見る。昭和二十一年十一月十九日於国技館」と書いてある横に、「相撲とりならぶや秋の唐錦」という俳句が書きそえてある。
もう一枚は、「国技館丸天井のなつかしい思い出」という題のついている画で、天井の上には電灯がかがやき、全勝力士の掲額が両側をうずめている。その下の見物席には人の顔が葡萄の房のようにつらなって、背景が黒くぼかしだされているので人の輪廓がくっきりとうかびあがり、土俵の上には行司が立ち、あかるい照明の下に幕内の土俵入がはじまろうとしているところである。