후리가나로 읽는 일본 고전
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どひょうのゆめ
土俵の夢
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 土俵の夢(どひょうのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,378자 · 9화면
私は大正の末年から昭和十二年頃まで、毎場所ほとんど一日も欠かさずに相撲を見て来たが、そのあいだにも土俵の上には幾度びとなく隆替変遷があらわれ、相撲は内部的な矛盾と外から来る重圧によってしばしば時代の外へはじきとばされてしまいそうな危機に当面したが、しかし、そのたびごとに独自の伝統的精神に立ちかえることによって困難な状態を切り抜けてきた。天竜、大ノ里を主班とする脱退事件のごときは、親方制度に対する時代的な合理感が大きな批判となってうかびあがり、外形的には相撲の封建制が根こそぎに打ち倒おされるのではないかと危ぶまれたが、しかし結局、脱退した力士団も封建制の枠を離れることができず、それがためにふたたび汪然ともり返えしてきた封建制の波に抗すべくもなく捲き込まれてしまったのである。
理窟はともかくとして、相撲をして相撲たらしめていたところのものは飽くまでも土俵の形式であり、そのような古来の伝統を支える時代的な雰囲気が、力士の生活する環境だけを特殊なものとしてその存立をゆるしたことが、民族の伝統につながる美くしさに永遠性を賦与したのである。あらゆる近代的な要素を否定した相撲の形式が古典化することによって存立を保ったということは決して一つや二つの理由からではない。