일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちじょう

地上

島田 清次郎

島田 清次郎의 地上(ちじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 175,250자 · 350화면

아오조라 문고

星のきらめく青空が仰がれた。

「鼓はもって来てあるでしょうか」

「ええ、何から何までみな来ていますのよ」

ああ、こうして澄んだ夜、思い切りあの壮快な鼓を、打って打って打ち明かしたいと冬子は思った。何んの宿屋の女中、ああ、たかが「有名な」実業家――身辺の一切を越えてあの天地に響く生物の皮の音色が彼女の身内から奔流のように湧きのぼるのだった。

「いい星空ですのね」冬子は傍の女中をかえりみた。すると天野が静かに縁側に来て立ったまま同じように広大な深い夜の空を仰いでいた。

「お星様が出ていますこと」女中の追従には答えないで、天野は冬子の方をじっと、大きな眼で見た。冬子はゆるやかな感情に身をまかせていた。川瀬の音が永遠の響きを高くする。

「冬子」

「はい」冬子は立って彼の傍に近寄った。

「向うの山脈はあれは何という山だ」

「あの近い方は医王山でございましょう」

霞んだ深い夜気に山岳はくっきりと山肌を露わして、全山濃い紫紺色の綾のように光っている。天野が山を見ているのか、ただ、立っているのか、冬子には分らなかった。分らないところに微妙の力が彼女にしみわたった。

「寝るとしよう」