후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ちじょう
地上
島田 清次郎
島田 清次郎의 地上(ちじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 175,250자 · 350화면
とにかく現在会えるのなら結構じゃないかと思うよ。知れないで愛子さんとの仲を続けられれば結構じゃないか。僕達は人間ですからね。僕達は地上の生物ですからね。碌なことのあろう筈がないじゃありませんかね。どうせ苦痛より外にない地上じゃないかね。逃げたかったら逃げてみるさね。万が一、北海道か満洲かでうまく君達二人の新しい生活がはじめられればそんないいことはないだろうし、捕えられたら捕えられたで、殺されるなり、牢へ入れられるなり、またはひょっとして天下晴れて一緒になれるなりどうとかなるのさ。――しかしそんな危い仕事よりも、誰も知らない間に出来るだけ上手に立ち廻っているのもいいことはいいと思うよ」
永井は苦笑して尾沢の言葉を聞いていた。
「君のように考えてしまえばそれまでの話だけれど――」
「しかし愛子さんも可哀そうね」と静子が言った。
「そうです、可哀そうです」と永井が言う。
一しきり一座の者は沈黙した。平一郎はわけもなしに、歓喜に襲われていた。ああ、苦しいのは自分ばかりではないのだ、と思うと彼は光が湧き出るような感激を覚えた。(ああ、これでこそ自分の生涯にも生き甲斐がある!)