후리가나로 읽는 일본 고전
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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
海野 十三의 地球盗難(ちきゅうとうなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 84,072자 · 168화면
日本の気象は目茶苦茶であるではありませんか。夏でもそうです。昨年のように温度が一向昇らない夏があるかと思えば、今年のように目茶苦茶に暑い夏がある。また雷雨の通ってゆく筋道というものが、近年日本全国的にたいへん違って来た。そんなわけで、私は日本国に特に著しい気象異常を発見した。そしていろいろと連絡しているうちに、辻川博士とお近づきになったというわけです。おお辻川博士の研究の素晴らしさ。それを私が始めて知ったときには、思わず博士の頬に接吻したくらいですよ」
大隅学士の頬は、次第に熱してくるのであった。辻川博士はどう考えても、よい人間とは思われないけれど、何という素晴らしい研究をしているのだろう。それに較べると、この夏の自分の苦闘なんか、まるで子供だましに過ぎなかったというものである。
ドクトルは、更に言葉をついで、
「結局、辻川博士の指摘したとおり、日本の中においても、この矢追村だけが、殊に異常状態に置かれてあることが分ったのです。成長異常の出るのも日本国中、この矢追村だけである。ですから矢追村こそは、この大研究についての世界の宝庫である。……おお、そして私はその宝庫をもう一つ探し当てたのだ。