후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうかいなきさべつ
境界なき差別
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 境界なき差別(きょうかいなきさべつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,992자 · 18화면
は吸盤のないものがあり、他物に吸い付いて生活する蚯蚓の類には体の後端にりっぱな吸盤を備えたものがいくらもある。これらは昔は蛭類の仲間に入れてあったが、だんだん身体の構造を調べた結果、今日では蚯蚓類の方へ籍を移された。かかる次第であるゆえ、模範的の蛭と、模範的の蚯蚓との間にはきわめて明らかな差別がありながら、蛭類と蚯蚓類との境界はどこにあるかと尋ねられると、誰も正確に答えることはできぬ。
かように差別はありながら境界はないということは、蛭や蚯蚓に限るわけではない。いかに差別のいちじるしい種類の間でも、ていねいに調べて見ると、かならず中間の性質を帯びたものがその間にあって、結局、境界は定められぬ。今日生存する動物種族の中で、鳥類と蜥蜴類とは外観も習性もずいぶんはなはだしく異なり、これは鳥類かまたは蜥蜴類かという疑問の起るような曖昧な動物は一種もないから、二者の間の境界はすこぶる判然たるごとくに見える。しかるに古代の地層から掘り出された化石を調べると、嘴に歯の生えた鳥、翼に爪のある鳥、後足で立って歩く蜥蜴、空中を飛ぶ蜥蜴など、あたかも鳥類の特徴と蜥蜴類の特徴とを七分三分とか四分六分とかに合せたごとき性質のものがいくらもあり、両方の性質を五分五分に兼ね備えた種類に至っては、全く鳥類と蜥蜴類との中間に位するから、