일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぼちてんぼうてい

墓地展望亭

久生 十蘭

久生 十蘭의 墓地展望亭(ぼちてんぼうてい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,485자 · 93화면

아오조라 문고

そのうちに、竜太郎は、どうにも辛抱が出来かねる気持になってきたので、思い切ってそのそばに進みよると、こんふうに、声をかけた。

「たいへん、失礼ですが……」

婦人は、ビクッと神経的に肩をふるわせて急にこちらへふりかえると、まだ夢から醒めきらぬひとのようなぼんやりした表情で、竜太郎の顔を見あげた。その頬に、涙の痕が光っていた。ようやく二十歳になったくらいの若い娘だった。

なんという、たけた面ざしであろう。

ブロンドの柔毛のような髪が、すき透るような蒼白い顔のあたりに三鞭酒色の靄をかけ、その中に吸い込まれてしまうような、深みのある黒い大きな眼のうえで、長い睫毛が重そうにそよいでいる。

なににもまして、驚かれるのは、たとえようもない貴族的な美しい鼻と、均勢のとれた楕円形の顔の輪廓だった。近東の古い家系の中で稀れに見られる『美の始源』という、あの高貴な顔だちだった。ロオレンスでさえも、このような※(「藹」の「言」に代えて「月」、第3水準1-91-26)たけた面ざしは描き得なかったであろう。地上のものではなく、まさに、天上界に属すべき美であった。

竜太郎は、ほのかな星の光の下で、このようなたぐいない美しい少女の顔を眺めながら、心の中で、呟いた。