후리가나로 읽는 일본 고전
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なつのはな
夏の花・心願の国
原 民喜
原 民喜의 夏の花・心願の国(なつのはな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,816자 · 310화면
と突然、戦慄が僕の背筋を突走る。
「いけない、いけない、あの向うを射抜け」
何万ボルトの電流が叫びとなって僕のなかを疾駆するのだ。
(人間が人間を……。その少女にとって、まるで人間一個の生存は恐怖の連続と苦悶の持続に他ならなかった。すべてが奇異に縺れ、すべてが極限まで彼女を追詰めてくる。食事を摂ることも、睡ることも、息をすることまで、何もかも困難になる。この幼い切ない魂は徒らに反転しながら泣号する。「生きていること、生きていることが、こんなに、こんなに辛い」と……。ところが、ある時、この少女の額に何か爽やかなものが訪れる。それから向側にぽっかりと新しい空間が見えてくる)
「火の唇」のイメージは揺らぎながら彼のなかに見え隠れしていた。そのうち仕事の関係で彼は盛場裏の酒場や露次奥の喫茶店に足を踏み入れることが急に増えて来た。すると、アルコールが、それは彼にとって戦後はじめてと云っていいのだったが、彼の眼や脳髄に沁みてゆき、夜の狭い裏通りには膨れ上ってゆらぐ空間が流れた。……彼の腰掛けている椅子のすぐ後を奇妙な身なりの少年や青年がざわざわと揺れて動く。屋台では若い女が一つのアクセントのように絶えず身動きしながら、揺れているものに取まかれている。