후리가나로 읽는 일본 고전
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なつのそうれつ
夏の葬列
山川 方夫
山川 方夫의 夏の葬列(なつのそうれつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,161자 · 122화면
そんな人びとの健康さを、エネルギーを、ヴァイタリティを、別世界のもののように思う。……そして、気がつくとぼくの意識はあわてて「日課」の本にかえる。
要するにぼくの欲したのは、若い弾力のある頬がまるまると張ったような、明朗な健康であり、その充実感だったのだと思う。つねにそれはぼくには異国の彼方にしかなく、せめて自家製の「充実」をかんじたいがために、ぼくはつねになにかに熱中していたいと思った。それは、しじゅうつきまとって離れない飢餓感から、気をまぎらわせるという副次的な効果もそなえているのだった。
ぼくは、そういう明るくかがやかしい健康な幸福以外のもの――たとえば弱よわしく衰弱した悲哀感とか、星やスミレを追う少女的な感傷とか、悲嘆とか苦悩だとか、そういう結局は暗い内視にしかおちいらない傾斜を、極端に危険視し、きらっていた。たとえ現在が暗く、みじめで、苦しくてつらいものだったら、どうしてそんなものにさらに深入りしたり、たしかめたりする必要があろう。無意識のうちに、おそらくぼくはそんな自分の現在から気をそらせる種類の熱中をもとめていた。しぜん内容や種類を問わなかった。