후리가나로 읽는 일본 고전
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なつのそうれつ
夏の葬列
山川 方夫
山川 方夫의 夏の葬列(なつのそうれつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,161자 · 122화면
いいかける僕を、関口は手で制した。
――誤解しちゃいけない。まったく、君は幸福なやつだな。
関口は笑った。
――ぼくがもういらないっていうのは、これがもう、たぶんぼくの独自性だといえなくなっちゃったからさ。
ちょっと言葉を切り、関口はつづけた。
――君、今日の夕方のラジオ、聞かなかった?
――聞かない。
僕は答えた。関口は、すると苦笑のような笑いを頬にひろげた。
――今日の夕方ね、あるバスの中で、突然ダイナマイトが爆発した。乗客の三人が即死した。あとは重傷か火傷ていどで助かったらしいが……現場は、ぼくの団地のすぐ近くだ。
――それが、どうしたんだ?
僕は、急速に酔いがさめて行くのがわかった。
油紙の包みをゆっくり鞄にしまいながら、関口は僕の目を見ずにいった。
――そういやあ、たしかに、いつもやつもさも大切そうに鞄を抱えこんで歩いていたよ。そしてぼくを避けてた。きっとやつのほうでもぼくを憎んでたんだろうな。やつもまた、お守りが要ったんだよ。
――なんの話だ?
と、僕はいった。
関口は、ごろりと畳に横になって、どこか嘆息するような声でいった。
――いやね、ラジオでいってたんだが、そのダイナマイトは、しらべたら、即死した一人、黒瀬次郎というある土木技師の鞄に入れられてあったものだったというんだ。