일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,315자 · 25화면

아오조라 문고

割合に年齢の近い香蔵に比べると、この人から受け取る手紙は文句からして落ち着いている。その便りには、香蔵を京都に迎えたよろこびが述べてあり、かねてうわさのあった石清水行幸の日のことがその中に報じてある。

景蔵の手紙はなかなかこまかい。それによると、今度の行幸については種々な風説が起こったとある。国事寄人として活動していた侍従中山忠光は官位を朝廷に返上し、長州に脱走して毛利真斎と称し、志士を糾合して鳳輦を途中に奪い奉る計画があるというような、そんな風説も伝わったとある。その流言に対して会津方からでも出たものか、八幡の行幸に不吉な事のあるやも測りがたいとは実に苦々しいことだが、万一それが事実であったら、武士はもちろん、町人百姓までこの行幸のために尽力守衛せよというような張り紙を三条大橋の擬宝珠に張りつけたものがあって、役所の門前で早速その張り紙は焼き捨てられたという。石清水は京都の町中からおよそ三里ほどの遠さにある。帝にも当日は御気分が進まれなかったが、周囲にある公卿たちをはじめ、長州侯らの懇望に励まされ、かつはこの国の前途に深く心を悩まされるところから、御祈願のため洛外に鳳輦を進められたという。