후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,722자 · 286화면
それを慰めるお雪。追々力をつけられて、死ぬまで思いつめた心の苦しみをお雪に訴える浅吉。つきつめてみると、それは嫉妬からです。あの浮気婆さんとの今までの関係を、浅吉はお雪に向ってことごとく打明け、あの後家さんの容易ならぬ乱行を、こと細かく語って聞かせました。旅役者か何かとくっついて、先の夫を毒殺したという専らの評判。そのほか浮名を立てられた相手は今日まで幾人だか知れないが、いいかげんおもちゃにした後は、突き放したり、上手に切り抜けたりして――世間並みの金持後家さんは、若い男につぎ込むのだが、あの婆さんは若い者の生血を絞る――若い者だけではない、あの調子だから、目をつけた男は大抵ものにしてしまう。この夏中もどのくらい、聞苦しい噂を聞いたか知れない。そうして現在も……と浅吉は口のあたりをひきつらして、現在にも何か容易ならぬ恨みを持っているのがこらえきれないらしい。お雪はなお一生懸命にそれを慰めて力をつけ、いたわりいたわりして、とにかくも宿の方へと連れて帰りました。
その帰り道、茶堂橋まで来た時分、お雪は何心なく小梨平の方を仰ぐと、そこの坂道を、こちらへ人の下りて来るのを認めました。