후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,722자 · 286화면
これは兵馬にとって容易ならぬ有難迷惑だけれども、相手が相手、ことにこう乗り気になっている際では、いやといっても付いて来るに相違ない。そこでいやでもおうでも明日からは当分、この連中と道づれにならなければならぬ運命となる。
自分は、いいとしても、お銀様が、それは忌がるにきまっている。そこで兵馬は咄嗟の間にこう言いました。
「御両君の好意を有難く存じます、おかげで敵の手がかりがついて、こんな喜ばしいことはござらぬ。ついては仰せの通り明日早々、御両君の同行を願ってここを出立したいのでござるが、ちょうど、自分はたのまれて、さるところまで人を送り届けねばならぬ責任があるゆえに、一日おくれて……」
途中しかるべきところで落合おうということを申し出しました。
やがて二人が帰ってしまうと、静かにお銀様が次の座敷から出て来て、
「宇津木さん、わたしの尋ねて行く人は、あなたの仇でしたね」
「そうです」
聞かれてしまっては仕方がない、兵馬は苦しげに白状しました。
「なんという因縁の戯れでしょうね」
「そうですね、全くなんともいえない忌な因縁になりました」
「わたしは好きな人を探しに行く、あなたは、どうでも、その人を殺さなければならないのですね」