후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,722자 · 286화면
前に、やはり錦襴の帳台を置いて、その上におびただしい絵像の巻物を積み重ねながら、要するに衆生済度のために、不動尊の絵姿を、一般に公開して売下げるという宣伝であります。
大江戸は広いものですから、これを聞いて有難涙に暮れながら、お姿をいただいて帰るものもあり、なかにはばかばかしがって、山師坊主の堕落ぶりの徹底さかげんを、あざ笑って過ぐるものもあります。お絹も、その光景を見て、なんだか異様に感じました。
信仰心などは微塵もありそうもないこの女。それでも、不動尊の公開売出しには、少しばかり驚かされたものと見える。
その場は、それだけで、まもなく根岸の里へ帰って来ました。
神尾主膳はその時、一室に屈託して、今日もしきりに金のことを考えています。ぜひなく両国の女軽業の親方お角のところへ無心してやろうかとも思いました。あの女ならば話がわかる。頼みようによっては一肌も二肌も脱ぐ女だが……どうも現在では考え物だ。あの女を呼び寄せれば、こちらの女が黙ってはいない。お角とお絹とは前生が犬と猿であったかも知れない。一から十まで合わないで、逢えば噛み合いたがっている。