후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,722자 · 286화면
火事か、火事ではない、強盗か、いいえ、盗賊でもないそうです。千隆寺へお手が入りました。
ナニ、どうして? お寺で賭博があったのだそうです。そうですか、それはどうも。いいえ、そうではありません、人殺しの凶状持ちが、あのお寺へ逃げ込んだのだそうです。それはこわい――やや遠方まで、人の胆を冷させたが、この際、自分の家の戸締りをかたくすればとて、出て見ようとする者はありません。
八葉堂を中にした千隆寺の庭では、数多の坊主どもが、法衣を剥がれて、例の捕吏の手に縛り上げられて、ころがされている。婦人たちが泣き叫んで逃げ迷うのを、これは、さほど手荒なことをしないが、一人も逃さず、本堂へ追い込んで見張りをつけて置く。
なかには、闇にまぎれて裏手から、或いは垣根を越えて、やっと逃げ出したところを、待ち構えていた捕方につかまえられて、有無をいわさず、境内へ投げ返された僧侶も、女もある。実際、蟻のはい出る隙間もないほどに、手筈はととのっていたものらしい。
さて、本尊の住職はどうした。その夜、はじめて入室を許されたお絹という女はどうした。これは、縛めのうちに見えない。