후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 159,272자 · 313화면
飛び上って二三度体操をしましたから、それで米友も安心しました。
それはそれで安心したが、安心のならないのは、ちょうどその時分、いったん後ろへひっくり返った裸松が、怖るべき勢いで起き直って来たからであります。
「野郎!」
米友を一掴みにして、引裂いて食ってしまう権幕で迫って来たその形相が、人を驚かすに充分です。
それは今、米友の一撃を、眉と眉の間に受けて、そこから血が流れ出したからです。
「何だ!」
そこで、米友が一足さがって杖槍を再び取り直しました。
「野郎!」
裸松は野獣の吠えるような勢いをして、米友にのしかかって来たのを、米友が、
「ちぇッ」
と言って、その肩を右から打つと、裸松が再びひっくり返ろうとして、危なく踏みとどまりましたが、よほど痛かったと見えて、目をつぶって暫く堪えているところを、米友が下から顎を突き上げると、裸松が一堪りもなくまた後ろへひっくり返って、暫くは起きも上ることができません。
これは米友の手練だから、どうも仕方がありません。無法で突くのと、手練で突くのとの相違は、心得さえあれば直ぐにわかるはず。いわんや一撃を食ってみれば、その痛さかげんでも、大抵わかりそうなものだが、この裸松にはわかりませんでした。