후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 159,272자 · 313화면
お角も、再び一本立ちになって、これだけの仕事を切って廻すようになってからは、がんりきのような男を近づけては、第一、使っている人たちのしめしにもならないし、がんりきの方でも、少しは焦らしてみたりなんぞしても、もともと、女の尻をつけつ廻しつするほどの突ッ転ばしではないのだから、自分の方からもあまり近寄らないようにしていたのを、それをいま来て見れば、二階には絵の先生というのを置いて、自分は湯治廻りとはかなりふざけている。
第一、その絵の先生というのが癪にさわるじゃないか、ぬけぬけと二階に納まって、女共にちやほやされながら、脂下っている、色の生ッ白い奴、胸が悪くならあ――とがんりきは、噛んで吐き出したくなる。
それから、お角という阿魔も、お角という阿魔じゃあねえか……このおれが粋を通して足を遠くしていてやるのをいいことにして、色の生ッ白い絵描きを引張り込んで、抱いたり抱えたり、二階へ押上げたりして置くなんぞは、ふざけ過ぎている。
がんりきは、こんなふうに気を廻して、すっかり御機嫌を悪くしてしまい、
「そういうわけなら、ひとつその絵の先生というのに、お目にかかって行きてえものだ」