후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,962자 · 145화면
こういうふうな神妙な聴衆に接してみると、道庵とても、脱線の虫の出所を失ってしまいます。いやでも、やはり神妙な講演ぶりをつづけなければならないことです。
「申し上げるまでもなく、当尾張の国は東海の中枢に位するのみならず、日本国の英雄の本場でございます。およそ地理に於て、日本に六十余州ありといえども、歴史に於て、二千五百有余年ありといえども、武将として、頼朝、尊氏、信長、秀吉、家康を除けば、あとは第二流以下であると言ってよろしい。その第一流の五人の武将のうち三人まで、一手に産出しているという国は、尾張の国のほかにあるものではございませぬ」
これもまた、極めて平明な事実でありましたけれど、尾張の国人として、こう言われてみれば、悪い気持もしないと見えます。平凡ではあるが、辞令としては巧妙といわねばなりません。聴衆はいよいよ神妙に聞き入ってくる。道庵はいよいよ固くなる。
「そこで、拙者は、当国へ足を踏み入れますると共に、まず、すべてのものに御無礼をして、まっ先に、愛知郡中村の里を訪れました。そこは豊太閤及び加藤肥州の生れた故郷とかねて承っておりまするところから、幼少時代よりのあこがれが拙者を導きまして、当国へ足を踏み入れると直ちに、取る物も取り敢えず、中村へ馳せつけて、そこで、心ばかりの供養を捧げて『英雄祭』