후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,467자 · 168화면
「もゆるさんは御病気なんですもの」
お松が取りなして言うと、茂太郎はそれを打消して、
「いいえ、病気ではありません、病気でもないのに、みんながそれぞれ一生懸命働いているのに、あの人ばかりが働かないで、遊んで食べています」
駒井も少し苦い面をしました。お松は、茂太郎に、そんなにぐんぐん言わせまいと思うけれど、ちょっと手が出せないでいるのを、茂太郎は一向ひるまずに続けました、
「それにマドロス君もよくないと思います、お嬢さんが病気でもないのに、横着をきめて遊んで寝てばっかりいるのをいいことにして、マドロス君が、おいしいものを運んではお嬢様に食べさせているのです」
「そんなことはありません、茂ちゃん、ほんとうにお前は、よけいなことを言いつけ口するものじゃありませんよ」
「よけいなことじゃないのです、本当のことを言ってるのです。で、かわいそうなものは金椎さんです、せっかく丹精して、皆さんに御馳走して上げようとして拵えたお料理のいいところを、いつか知らずマドロス君に持って行かれてしまっています。マドロス君はそれを持って行っては旨そうにお嬢さんと二人でばっかり食べてしまうのです」