후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
これが一羽の烏です。
「叱ッ」
と伊太夫が叱ったものですから、烏もさすがに人間を憚って、髑髏の上へじかに飛び下りることはやめましたけれども、少しあちらにうずくまって、その貪婪な眼をかがやかして、こちらを覘っている体が、憎いものだと思わずにはいられません。
まさしくこいつは、この髑髏を食いに来たのだ、こうなってみると、そうはさせないという気になって、こいつを勦滅的に追い払わなければならぬ、得物は――と伊太夫もあたりを見廻したけれども、手ごろの何物もありません。ただ、枕許に置いた道中差――これは少々大人げないと思ったところ、幸いに畳の上に掛物竿がありましたから、これを取り上げて、烏を追い飛ばそうとしました。
ところが、この烏め、こちらに征服意識があると見ると、憎さも憎い、人間に向って、一層の反抗意志を示して来て、その貪婪な眼と、鋭角な嘴をつき出し、隙をねらって飛びかかろうとする。髑髏をめがけてではなく、伊太夫を当の敵として刃向って来ようとするのが憎い。
四十六
伊太夫が見つめると、こいつは「定九郎鴉」だなと思いました。定九郎鴉という鴉があるかないか知れないが、まさに烏の中の無頼漢だ。