후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
かくて黒衣覆面の痩せ姿は、完全にいずれへか夜の引込みをつけてしまいました。
六十四
やがて、暁の鐘の鐘つき男によって発見されたこの一場の修羅場のあとが、一山の騒ぎとなったことは申すまでもありません。
打見たところでは、人間と畜類の修羅場でありました。松の木の裏に斃れた女人の素姓は、まもなくわかりました。これは町内の木屋という木綿問屋の旦那のお妾でありました。その身につけた衣裳と、懐中した道具によって、呪詛の目的で来たことは疑う余地がありません。呪詛の目的主としては、或いはその問屋の本妻であると言い、或いはもう一人のお妾のために寵を奪われたその恨みだとも言い、またはこのお妾に別に情夫があって、それとまた他の女との鞘当ての恨みだとも言い、揣摩臆測はしきりでしたけれども、まだその場で真相をつかむことはできないが、本人の身許だけは明瞭確実になりました。
それから、もう一つは、生きて泣き叫んでいる幼な児です。この子は女の子であって、餓えも凍えもしないし、身体のどこにも負傷はしていませんでしたが、その身許だけはどうしても急にはわかりませんでした。