후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
つまり着物にも着こなしの上手下手があって、同じものを着せても、その品に天地の好悪が出来ると同じことに、単に黒い布片を面に巻いただけのしぐさではあるけれども、そのまきっぷりにより、人柄そのものの活殺も生ずるというわけなのである。
ところで――この覆面の人の覆面ぶりは、かなり堂に入っているものと見なければならぬ。今時の流行語をもってすれば、かなりスマートな覆面ぶりである。覆面をこの辺まで被りこなせることに於ては、相当その道の修練と技巧とを備えていなければならないので、どうかすると、覆面をしていない時よりは、覆面をしている生活の時間の方が長い、覆面界の玄人である。
七十三
日本覆面史の、最近の幾多の実例によって、この人の被っている覆面ぶりを一通り検討してみると――
頭に角のついた気儘頭巾ではない。
眼のところばかり亀井戸の鷽形に切り抜いた弥四郎頭巾でもありようはずがない。
弥四郎頭巾の裏紅絹を抜いた錣頭巾でもないし、そのまた作り変えの熊坂でもない。
錣のついた角頭巾でもなければ、しころなしの絹頭巾でもない。
紫ちりめんの大明頭巾でもなし、縞物の与作頭巾でもない。