후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
「こんにちは……」
いつか、彼等が一通りの礼儀を心得るようになっている。初めに子供たちが遊びに来た時分には、お辞儀などをする殊勝な奴は一人もなかったが、このごろは、まず、子供たちが何人に対しても朝晩の挨拶をするようになっている。
与八は炉辺の講座へ坐りこんで、お婆さんを席に招じて言いました、
「お婆さん、お蕎麦が出来てるから、一ぜん食べておいでなさい」
「それはそれは、どうも」
と言って、お婆さんがいよいよ感心して、好意を受けると、
「さあ、みんな、お婆さんにお蕎麦を御馳走して上げな」
見ていると、与八の指図に応じて、子供たちが膳部の用意をする。ある者は、鍋を持ち出してお汁の吟味をし、ある者は、薪を抱えこんで来て炉の中の火を加えようとする。ある者は、流しもとへ行ってお膳と茶碗を拭きにかかる。
そうしてほどなく蕎麦をあたためて膳をこしらえ、薬味までちゃんと添えて、お婆さんの前へ丁寧にそのお膳を拵えたものですから、お婆さんが、全く驚異の眼をみはってしまいました。
「まあ、この子供たちの躾のいいこと、こりゃみんな、お前さんのお弟子なんだね、恐れ入ったものですねえ」