일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면

아오조라 문고

おれも武州青梅の裏宿七兵衛だ。安達の鬼が出て、食おうとも言わない先から逃げては名折れになる。

ここで、はじめて七兵衛は、鬼に対する一種の敵愾心と、満々たる稚気とを振い起して、その一つ家に向って近づいてみると、ほどなく――右の一つ家のつい眼の前のところへ来て、小流れにでくわしました。

人間のすむところの家には火がなければならぬと同一の理由をもって、水がなければならない。鬼といえども、口があって、腹がある動物である以上は、水のないところに棲息はできないはずだ。こうなければならないと、七兵衛はその小流れを肯定しつつ軽く飛び越えて見ると、この小流れから一つ家に到るまでの間が、まだ相当の空地になっている。その空地に塚を置いたように、相当の間隔を置いて、幾つもの土饅頭がある。その土饅頭に、一本二本ずつの卒塔婆がおっ立っている。

それはまあいいとして、その土饅頭を数えて行くと、いま掘りっ放しの穴がある。穴の傍らに、極めて粗造りな棺箱が荒縄でからげられて、無雑作に押しころがされてある。

その荒涼さには、七兵衛ほどのくせものも、ぎょっとせざるを得なかった。その粗造りな棺箱の板の隙間を、七兵衛が鋭い眼を以て透し眺めると、中にはまさしく人骨と、人肉が、バラバラになって詰め込まれて、すきまからまでハミ出してさえいる。