후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
百七十八
彼等は思いがけなく新撰組の名を聞いて狼狽し、慄え上り、ついに面の色を失って早々に盆蓙をふるい、こそこそと逃げ隠れてしまいました。
以前からここに控えていた連中は、またグッと引締ったけれども、よた者連のように逃げ隠れはしませんでした。
お角さんに至っては、以前いうが如く、天下の形勢に暗いから、新撰組であろうと、古強者であろうと、そう無暗に捕って食おうとはいうまい、土方が来ようと、沖田が来ようと、こっちの知ったことじゃないという腹があるから、左様にわるびれた色はなく、とにかく今日は新撰組へ挨拶に来たわけではなく、山王様へお参りに来たのだから、早くそちらの方へ罷り出るのが至当の礼儀だと思って、お茶代も相当にはずんで、
「さあ、行きましょう、山王様へお詣りをして、さっぱりと清めていただきましょう、今日は厄日のようだから」
こう言って一行を促し立てた時分に、新撰組の一行十余人が、粛々としてこの茶店に入って来ました。
最初見た時は、大将の一人が十余人を従えて、馬で乗りつけて来たようでしたが、今は馬をば多分その辺に乗捨てて置いて、大将も同勢と共に徒歩になって、粛々とここまで練って来ました。