일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면

아오조라 문고

百八十六

いったいこの浪人が、どういう人で、どこへ帰るのだか知らないが、米友としては、上のように腹を据えて、浪人が引廻すように引廻されて行きました。

そのうちに、米友が、はじめて思いついたことがあります。

そうだ、そうだ、思い出すほど遠い距離でも時間でもないのだ。つい数日前、自分が胆吹山からこの長浜の町へ買物の宰領によこされたことがある、その時の帰るさであった、途中、石田治部少輔三成の故郷というところで異変にでくわした。

幕府の代官の検地というのがあって、それと土地の者とが衝突して、その巻添えを喰ったために、米友の連れて来た馬が逸走して、それを米友が追いかけて、ついに姉川の古戦場の川原まで行ってしまったことがある。その川原の真中まで馬を追い込んで見ると、その両岸に群集が群がって殺気を立てている。おいらと馬をおどかすにしては、あまり仰山なと思っていたら、両岸の百姓たちが水争いをするのであった。両岸の村民が水口を争って、あわや血の雨を降らそうという時に、水門の上へ悠々と身を現わして、仲裁を試みた上に、双方の代表を引具して引上げた編笠の浪人が一人あったのだ。