후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
「甲州の有野村――藤原ですって」
不破の関守氏が小首をひねると、お雪ちゃんは早くも合点して、
「お銀様のことですよ、お嬢様の御実家のお名前なんです」
「ははあ――それに違いない、改まってそう聞かれると、ちょっと戸惑いをする。時に飛脚さん、何ですか、御用は」
不破の関守氏が改めて仕立飛脚の方に向き直ると、
「お手紙でございます、甲州の有野村の御実家から、お嬢様のところまで頼まれてまいりましたが」
「そんなら間違いはありません、ここがその藤原家の御別荘なのです」
「では、そのお嬢様は、ドチラにいらっしゃいますか」
「お嬢様は只今、ちょっと外出をなされたが、拙者共が万事、留守を預かっていますから、お申し聞け下さい」
「さようでございますか、直々にお手渡しをしたいのですが、いつごろお帰りでございましょうかな」
「さよう、長浜の方へ行かれましてな、湖水めぐりをなさる御予定だから、六日一日くらいはお帰りあるまいかと思うています」
「それは残念でございました、では、あなた様にお手渡しを致します、このお手紙――印にちょっとお手判をいただきたいものでございますな。それから、お手紙のほかに、ちょっと口頭で申し上げて置きたいお言伝があるんでございますが」