후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
それは、女の子ですけれども、一見してお雪ちゃんでないことは明らかです。汚ない布子を着て、手によごれた風呂敷包を抱え込んでいましたが、案内もなくはいって来て、それを咎められる前に、早くも関守氏の前の庭先へ、ピタリと土下座をきってしまい、
「お願い申します」
「何だ、何です」
咎めるようで、関守氏の応対は存外和らかなものでした。
「お願い申しまんな、わしが身をこちら様でお使い下さらんかいな、こちら様へ上れば、どないにしても使って下さいますそうな、そないに麓で聞きましたから、押してまいりましたさかい、お使い下さいましな」
関守氏も、この返答にはちょっと困ったようでしたが、
「どこからおいでなすったエ」
「甲賀郡から参りました」
「一人ですかい」
「はい、御奉公をいたしておりましたがな、どないにもつとまり兼ねますさかい、出てまいりました」
「奉公先を出て来た? 御主人に断わってか」
「いいえ」
「親御たちは承知かな」
「いいえ」
「じゃ、逃げて来たんだな、逃げて来るとはよくよくのことだろう、とにかくここにいなさい」
「有難うございます」
「まあ、裏へ廻って足を洗いなさい」
「はい」