후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,374자 · 345화면
すなわち、上野の東叡山輪王寺御所蔵の錦旗を盗まんとする不逞の徒が存在するらしいことと、ここでは岩倉三位合意の下に、玉松操に製作せしめた錦旗の図面によって、薩摩と長州の傑物が二人、町人にその製作を命ぜんとしていることであります。これは作意ではなく、史実であり、明白なる記録でありますが、錦旗そのものも、いまだ名分を備えざる間は、ただ一個の織物に過ぎませんから、誰がどう扱おうとも、さして問題にならない分のことです。
さても、件の密談が終って、洛北岩倉村から、またも馬で帰る両士の馬上ながらの会話を聞いていると、次のようなものであります。まず品川弥二郎が言いました、
「岩倉三位には恐れ入ったねえ。実を言うと、わたしは日頃あなたから、岩倉三位はエライエライと言われるものだから、よっぽどの人物と思っていましたがねえ、今日はじめて、あの中庭の柴戸から、ひょっこり姿を現わしたその人を見て、非常な幻滅を感じましたよ、あの通り、背は低いし、色は黒い――背は低く、色は黒くても、人品とか、男ぶりとか立勝ったものがあればまだしもだが、ひょっこり着流しで、鍬を下げて面を出したところを見て、非常な失望を感じましたよ、こんな風采の揚らない男に、いったいどれだけのエラさが隠れているのか、こんな人物を、エライエライと担ぎ上げ、持ち上げるのは