후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,838자 · 204화면
それがいよいよ合点がゆかないことに思い、自分の身も塀際に沈めるようにして様子をうかがってからでないと、どうにも仕様がないように思いました。
月の夜ですから、その気になって見さえすれば、物の隠顕はよくわかるのですが、一方から這い出して、そろそろと木の間をくぐる人の影は、どう見ても尋常の人ではない。おのおのその扮装をした捕方の人数だと認めないわけにはゆきません。
お松は胸のつぶれる思いをして、自分は物蔭から月の陰影で、自分の姿は安全に保証されている立場から、一心にそれを見詰めていますと、それは自分が心がけている臥竜梅の大木の下を、その捕方は目指しているような足どりで、そこへ来ると、数人が居合腰になってかたまり、額をあつめている。
お松が息をこらしてそれを眺めているとも知らず、右の捕方と覚しい一かたまりは、そこで額をあつめて、一応の合図をしたと見ると、どうでしょう――一人、二人ずつ、昼のうちからお松の焦躁の種を蒔いていた、あのイヤな桶屋さんの置き放した桶の前まで来ると、一人ずつが素早く、その大きな修繕半ばの天水桶を無雑作に押傾けると、その中へついと身を隠してしまったのです。