후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,838자 · 204화면
ちょっと当惑するのは日ざしの具合で、まぶしい感じがする時、左右に紙と筆とを持っているものだから、小手のかざしようがないだけのものです。
ですから、お松をしてあれほど焦心せしめた桶屋の存在などは、最初から念頭になく、木ぶりのみをためつすがめつしていたが、ついには或る地点で行きつ戻りつしているところを見ると、この梅を写生せんがための足場をきめるための働きであること申すまでもありません。
そこで、田山白雲は、いいかげんの地点を選定し得たと見えて、やがて、筆を動かし、写生をはじめました。
こうなると一心不乱の形で、この臥竜梅の形神を、五彩の間に奪い去ろうとの熱心が見えないではありません。
ところが、お松を悩ませた臥竜梅の下の桶屋さんなるものは、その手許を見ていると、存外不器用で、且つ不熱心と思われないでもありません。本来ならばお松が通りかかろうとも、白雲が出現しようとも、桶屋さんはその職業に於て一心不乱であり、またその職業としてもこのくらいの年配になれば、相当の業前を見せなければならないはずなのに、お松が来れば来たでよそみをし、白雲が出れば出たでそっとその人相をうかがうような目つきがいやです。