일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠10(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 285,635자 · 558화면

아오조라 문고

その時代の鬼熊は、現代の鬼熊のように兇暴ではなかったが、力量はたしかに、現代の鬼熊以上でありました。

これは、今日でも実見した人があるかも知れない。

神田鎌倉河岸の豊島屋の「樽転」から出た鬼熊は、何代目とつづいて、酒樽をてまりの如く取って、曲持ち、曲差しを試むる。

「新し橋」の附近には、「何貫何百目何代鬼熊指」とほった大石がころがっていたはず。醤油樽一つずつを左右の手にさげ、四斗樽を一つずつ左右の足にはいて、この鬼熊が、柳原の土手を歩いたことがある――見るほどの人が、その樽を空だろうと疑って調べてみると、空どころではない、豊醸の新味が充実しきっている。力持の見世物に出ても、鬼熊が大関でありました。

道庵先生が、ヤレ出た鬼熊、ソレ出た鬼熊、そっちを突ッつけ、こっちを突ッつけ、また出た鬼熊――との蒲団の中から首を出して騒いでいるのは、その鬼熊が、こちらへ興行に来たのかも知れない。それを聞流しにして、おのれが部屋に戻った宇津木兵馬。

例の女はまだよく寝ている。眼をさまさせないように、充分寝るだけ寝させておくように、兵馬はなるべく音を立てないで、出立の身仕度にかかりました。