후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠10(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 285,635자 · 558화면
「あんまりはやらないこともござんすまい、わしらが覚えても……」
七兵衛は、煙草の吸殻をはたいて、てのひらに載せながら、
「わしらが覚えてでも随分……まあ、ほぼ天保から、天保元年の暮でしたか、小伝馬町から大伝馬町、あの辺がすっかり焼けて、葺屋町の芝居まで焼けたことがございました。それから天保五年のやつは、モット大きうございました。昼でございましたね、火元は神田佐久間町のお琴のお師匠さんの家と聞きました。あれが神田川を乗越して東神田からお玉ヶ池、東は両国矢の倉辺まで、西は今川橋から石町、本町、室町まで、伝馬町の牢屋敷も、両芝居も、やっぱり残りませんでした。日本橋からさきは八丁堀、霊岸島、新川、新堀、永代際まで、築地の御門跡から海手、木挽町の芝居も、佃島もすっかり焼けてしまいました。ところが中三日おいてまた昼火事で、大名小路あたりから始まって、芝口まで長さ一里、幅にして十町余というもの、なめられてしまいました。その時は死人、怪我人が沢山あったもので、御救いの小屋が、十個所へ十三棟というもの建てられたのを覚えておりまする。それから弘化二年の正月のやつがまた素敵に大きうございましたよ。