후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
「どうもいかん、あれを聞いていると、心が滅入るのみならず、骨と、身が、バラバラに解けて、畳の中へしみ込んでしまいそうだ」
起き上ったが、両の耳に、しっかと掌を当てて、
「どこか、あいつの聞えない座敷はないものかなあ」
「もう少し待てよ、そのうちに終る」
丸山勇仙は、必ずしも、それほどに悪い気持で尺八を聞いているのではない。だから、他人の痛いのは百年も我慢するつもりで、落ちつき払い、
「客ニ洞簫ヲ吹ク者アリ、歌ニヨツテ之ヲ和ス、其ノ声、嗚々然トシテ、怨ムガ如ク、慕フガ如ク、泣クガ如ク、訴フルガ如シ、余音嫋々トシテ、絶エザルコト縷ノ如シ、幽壑ノ潜蛟ヲ舞ハシ、孤舟の婦ヲ泣カシム……」
と、余音をことさらに長くひっぱって空嘯いていましたが、そのうちになんとなく、自分も悲しくなりました。
仏頂寺弥助は、しっかりと耳錠かいながら、
「まだ、やってるかい」
「うむ」
丸山勇仙がうなずいてみせると、面をしかめて、いっそう耳錠を固くする。
「蘇子、愀然トシテ襟ヲ正シ、危坐シテ客ニ問テ曰ク、何スレゾ其レ然ルヤ、客ノ曰ク、月明ラカニ星稀ニ、烏鵲南ニ飛ブハ此レ曹孟徳ガ詩ニアラズヤ、西ノカタ夏口ヲ望ミ、東ノカタ武昌ヲ望メバ、山川相繆ヒ、鬱乎トシテ蒼々タリ、此レ孟徳ガ周郎ニ困メラレシトコロニアラズヤ……」