일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면

아오조라 문고

だが、この一席の紳士も淑女も、秀才も頑童も、そんなことを少しも気にかけてはいない。いずれも平和なほほえみをもって、恭しく祭壇に向って黙祷を捧げているところの、烏帽子直垂の祭主の方のみを気にしていると、この祭主殿が、やがて思いがけなくも、すっくと立ち上りました。立ち上るといきなり、なりにもふりにもかまわずに、大きなあくびをしてみたが、そのあくびを半分で切り上げて、言葉せわしく、

「まだ、来ねえかよ、あの野郎は、友様は、鎌倉の右大将はまだ来ねえかね」

と言いました。そこで、はじめて正体が、すっかり曝露してしまいました。

この烏帽子直垂の祭主殿がすなわち、さいぜんから声のみを聞かせて姿を見せず、心ある人に気をもませたこれが道庵先生でありました。

烏帽子直垂の道庵先生は、こうして立ち上り、向き直って笏を以て群集をさしまねきながら、

「友様は、まだ来ねえかね」

と宣わせられました。しかし善良なるこの村の紳士淑女と、秀才と、令嬢とを以て満たされたこの一席は、祭主の調子のざっかけなのと、風采、挙動の悪ふざけに過ぎたようなのに、嘲笑をこめた喝采を送るような無礼な振舞はあえてしませんでした。