후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
それ以前、湯槽を御案内いたしましょう」
北原賢次が、兵馬の疲れを見て取って、またも自分が案内に立ちました。
好むところの一室を与えられ、夜具も豊かに着せられて、その夜を安らかに寝た宇津木兵馬が、どうしたものか、翌日から頭が重くなりました。おびただしい熱が出たのです。
原因はどこにあるかわかりませんが、広い意味で、傷寒の一種といっていいでしょう。それにかなりの心労もありますからな。
熱が出て、体がわなわなとふるえるものですから、兵馬は、強いて起きない方がよいと思いました。幸い、ここは主人の方で取持ちをしようとも、主人に向って気兼ねの必要のない旅籠屋のことですから、よしよし、今日は寝るだけ寝てやろうと思いました。
熱もようやく高まるし、体のふるえは、寝ていながら歯の根が鳴るようですが、兵馬は強いて起きないと心をきめたものですから、その中に幾分安んずるの心持もあります。枕元の振分けには、いささか医薬の用意もあるが、それにはまだ手も触れません。
兵馬が度胸を据えて寝ているところへ、北原賢次がやって来ました。
「おや、御病気ですか、それはいけませんなあ」
と北原は早くも、看病する者のなき一人旅の若者に、まず同情の色を見せて近寄ると、