후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
ところでどうです、生きた人間を斬ると、血がどっちへ飛ぶか、それがおわかりですか、斬った人の方へ飛ぶか、斬られた人の方へ飛ぶか……」
調子に乗ったピグミーは、刀の物打のところまで上って、身を以てからみついたから竜之助が、その刀を一振り振りました。
前にいう通り、ちょうど物打のところへ来て、ピグミーが抱きついて、かなり増長した語気を以て挑み立てたものですから、竜之助が軽くその刀を一振り振ると、
「あっ!」
といってピグミーが、二つになって、壁に向って飛びました。
見ると、正面の壁の面に、蠑を二つに斬ってはりつけたように、ピグミーの身体が、胴から上と、下と、一尺ばかり間隔をおいて、二つになって、へばりついています。
はりついた当座は、ピクピクとして少しばかり動きましたけれど、そのまま寂然として、墨汁で点じたもののように、壁にくっついたきりです。
ちょうど、その時分、長い廊下で人の足音がしたようですから、竜之助はその足音に耳を傾けました。
廊下の足音は非常に緩慢なもので、且つ忍び足に違いないから、この場合、この人だから、それに耳を傾けたものでしょう。だが、たしかに人が忍んで来ると、こう感づいたのはぜひもないことです。