일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면

아오조라 문고

立合うと、ハタキ込みのような手で、組まないさきにこちらがブッ倒されてしまいます。

ほとんど相撲になるのは一人もないような負けぶりでしたから、浦の漁師連のうちにも一種の敵愾心が湧き出して来たのはぜひもありません。

あんまり、脆い負け方である。ハタキ込みというようなあの手にかかると、相撲にならない先に、わが浜辺の名うての力士たちがひっくり返ってしまう。

この分では総勢撫斬りであろう、余興とは言いながら、毛唐風情のために、浦方すべてが総嘗めとは――残念である、業腹である。

その雲行きを、笑いながら見ていた田山白雲が、やがて今や登場の一力士に近寄って耳打ちをして、腰と手を以て、取り口を指南したのを、マドロスが遠目で見て、

「田山サン、ズルイ」

と叫びました。

田山の指南の結果、その力士は、立合うと、マドロスの最初の一撃を左の腕で受留めると、そのまま組みついて、腰投げに行ったのが見事にきまり、ここにはじめて常勝将軍に土がついたものですから、浦もくずれるばかりの大喝采です。

マドロスの、田山白雲を恨むこと。

かく、すべてが大陽気である間、田山白雲は、駒井甚三郎に向って、この引揚作業が、おおよそ何日を要するかを尋ねると、十日の予定、遅くとも十五日――とのことでしたから、その間を水郷に遊ぶべく、単身この浦を出でたのは、施餓鬼