후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
三十七
右の如くして道庵先生の行動に関する限り、挙動不審は一応晴れたけれども、この麓の宿には、それ以上に解せぬ一行が陣取っているのであります。
春照の高番という陣屋に、夜もすがら外には篝を焚かせ、内は白昼のように蝋燭を立てさせて、形勢穏かならぬ評議の席がありました。
事の体を見ると、これはこのほど来、麓の里を脅したところの、子を奪われた猛禽の来襲に備えるべく村の庭場総代連が警戒の評議をこらすの席とも思われず、さりとて長浜、姉川、その他で見かけた一揆の雲行きに似たところの人民の集合のような、鬱勃たる粛殺味も見えない。相当緊張しているにも拘らず、甚だ間が抜けて、卑劣な空気が漂うているところに多少の特色がある。
その面触れを見渡すと――ははあ、なるほど、枇杷島橋以来の面ぶれ、ファッショイ連、安直、金茶、なめ六、三ぴん、よた者――草津の姥ヶ餅までのしていたはずなのが引返して、ここは胆吹山麓、春照高番の里に許すまじき顔色で控えている。
特に今晩は、あの御定連だけではない、正面に、安直の一枚上に大たぶさの打裂羽織が控えている。これぞ彼等が親分と頼む木口勘兵衛尉源丁馬が、特に三州方面から駈けつけたものと見受けます。