후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
浪人姿のさむらいは、手ぶり、身まねを以て彼等に懇々と理解を説いているらしい、その動作を見ると、言葉はむろん聞えないけれど、かなり歯ぎれのよい弁舌家であるらしい。
或いは叱り、或いは教え、或いはなだめ、或いは口説いている様子は、活動俳優そのものと違った真剣味がありますから、自然、米友も身を入れて見ていることができるのであります。まして当面、その理解を聞き、身ぶりを受けている人数にとっては、なお一層身に沁みる程度が深いと見えて、さしも意気ごんだ竹槍の先陣たちも、おのずから、いくらかずつ意気込みが緩和されて行く気分も、米友の方へ打って響くようにうつります。
そのうちに、双方から続々と後陣が詰めかけて来る。先陣の気勢によって、それもみな幾分か殺気が緩和されて来りつつあるもののようです。
で、竹槍、鍬、鋤の類をはじめとしての得物は、それぞれ柳の木に立てかけられたり、土手の上に転がされたりして、双方が素手で無事に入り交って、といっても中心に絶えずその理解を説いている浪人姿のさむらいを置いて、おのおのの主張を口舌で取交しはじめていることも、ハッキリわかりました。