후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
「先生、どうぞお手水をお使い下さいませ」
鉄瓶の湯をうつして、道庵先生のために洗面の用意をしようとすると、
「まあ、いいよ、病人は病人のようにしていなさい、愚老なんぞは、一切万事、人任せでげす」
と言って、お雪ちゃんがかよわい手で下ろそうとした鉄瓶を、道庵が自分の手で取扱おうとして、
「あ、ツ、ツ、ツ」
と言いました。たいしたことではないのです。鉄瓶のつるが少し焼け過ぎているのを、薬缶の方は扱いつけているけれども、鉄瓶の方は、あまり扱いつけていなかったものですから、少々熱い思いをしただけで、また神妙に取り直し、それを流し元へ持って行って道庵が手ずから洗面にとりかかりました。
五十
その翌日、長浜の町は水を打ったように静かでありました。
その前の日あたりの人民の動揺の低気圧は消散してしまったか、そうでなければあのまま凍りついてしまったようです。昨晩、篝を焚いたには相違ないのですが、今朝になって見ると、それが滞りなく炭の屑に化してしまっていただけのもので、その篝火の下で、なんら異状のものの出没が照し出された形跡はありませんでした。
少し今朝、調子が変った点がありといえば、それは、いつも早起きの町民が、少々眼の醒め方が遅いかとも思われるくらいでしたが、その時分、ひょっこりと八幡町の町の辻へ姿を現わした