후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
というのを見ますると、金偏に母と書いてへそくりと読ましてございますな、金偏に良という字なんぞを一つ奢っていただくわけには参りますまいか」
「金偏に良なんていう字は無い、びた助にして置け、びた助、その辺が相当だ。これびた公、何か珍しいものを御馳走しろ、どのみち、毛唐の食うものだから、人間並みのものを食わせろとは言わねえ、悪食を持って来て、うんと食わせろ」
と神尾は、これから持運ばれようとする食物の催促を試みると、金助改め鐚助が、心得顔に、
「殿様、とりあえず牛を召上れ、まず当節は牛に限りますな、ことに築地の異人館ホテルの牛の味と来ては、見ても聞いてもこたえられねえ高味でげす」
「ギュウというのは牛のことか」
「左様でげす――」
「一橋の中納言は豚を食って豚一と綽名をつけられたくらいだから、牛を食っても罰も当るめえ」
「罰が当るどころの沙汰ではございません、至極高味でげして、清潔無類な肉類でげす、ひとたびこの味を占めた上は、ぼたんや紅葉は食えたものじゃがあせん」
「そうか、牛というやつは清潔な肉かい」
「清潔でございますにもなんにも、こんな清潔なものを、なぜ日本人はこれまで喰わなかったのでげしょう、西洋では千六百二十三年前から、専ら喰うようになりやした」