후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
それから、その次の方に面をしておいでなさるのは、さきほど久吉をなすった兄さんだね。湯のじんぎは水とやら……あそこが軽い。だが、おめえさんのは少し男ッぷりが良すぎるのが瑕に玉だあね、納所寺の味噌摺坊主に化け込んで来てからが、こいつはまた光秀よりもう一枚大物の太閤秀吉の変装なんだから、やっぱりそれだけの面魂を持たなきゃならねえ。面魂といえば、秀吉の面は猿に似ていた、いや秀吉の面が猿に似ていたんじゃねえ、猿の面が秀吉に似ていたんじゃ、という二つの説にわかれて、まだ、どっちとも決定していねえが、それはこの場合、深く問わねえが、面が猿に似ていて、眼光が炯々としていて……そのくれえだから面魂もどこか違ったところがなけりゃならねえ、それだのにお前さんのは、剃り立てのきれいな青道心で、それに白塗りの痩仕立てときているから、見物の女の子がやんやとわいたぜ。芸の方にソツはねえが、面のつくりがあんまり綺麗過ぎたね。どだい、お前さんの地面が綺麗過ぎるんだろう」
こう言われると久吉役者がまたよろこびました。たとい面魂は英雄豪傑になっていなくとも、地顔が綺麗で、女連から騒がれたと言われてみると包みきれない嬉しさがこみ上げて来るらしい。