후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠19(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 319,771자 · 617화면
では、そういうことに」
途中での道案内を、そのまま素直に受けて、不破の関守氏は街道を小戻りをして、大谷風呂というのを目ざして進んで行きました。
その間、東海道に名の高い走井の水、それを飲み、同時に名物の走餅、それを味わう気になって関守氏は、そのあとをたずねてみると、教えられたところあたりに乙女の花売りが一人いる、それに向ってたずねてみると、
「走井の井戸は、この石垣のうちにあるのでおますが、ごらんの通り、今ではもう人様の御別荘に買われてしもうたから、旅の方も気儘に見るというわけには参りまへんのや」
「はは、公有の名物が、私人の所有に帰してしまったのですか」
関守氏は、強いて走井の泉を見なければならぬ使命というほどのものを感じていない、盛名の妓がいつかは知らずしかるべき旦那に身受けをされて、囲われたような気分がして、
「では、割愛しましょう」
野山の花が名門の苑に移し植えられたからといって、その花にいささかも関心のない者が、あえてさのみ執着を持つべきではない。不破の関守氏はあっさりと、走井見物を思いあきらめて、大谷風呂に向って進もうとすると、花売りの方でかえって残り惜しげに、