후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,601자 · 387화면
権六というのは折助の名、これは江戸から附いて来た渡り者の折助であります。
折助の前身には無頼漢もあれば、武士の上りもある。この権六は権六が本名でなくて、もう少し気の利いた名前のありそうな折助、前身は百姓町人でもなく、生え抜きの無頼漢でもなく、ともかく神尾が引っぱり廻して酒の相手をさせるだけのこたえはありそうな折助であります。
「へへ、どうも仕方がございません」
権六はお流れを頂戴する。
「うまい酒を飲みたいなあ」
「御意の通りでございます」
「何かうまい酒を飲むような工面はないかなあ」
「左様でございますねえ」
二人は睨めくらをする。
「貴様の面も変らねえ」
「殿様もこのごろはおいとしゅうございます」
「はははは」
睨めっこをして淋しく笑う。なるほど、これでは酒もうまくなさそうです。
「女を呼んで、一騒ぎ騒がせましょうか」
「それもこのごろでは張合いがないわい、甲府の女どもにまで懐都合を見透かされるような強もてで、騒いでみたところがはじまらない、やっぱり貴様の面を見ながら飲んでいる方がよい」
「いよいよ以ておいとしゅうございます、春や昔というところでございますねえ、笠鉾の下でお文を読んでおいでなさる覆面のお姿が眼にちらついてなりませんよ。