후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,601자 · 387화면
見のがせることではない――今しも、開け放してあった雨戸の口から外へ出ようとする盗賊の襟首を持って引き下ろしました。
兵馬であったからよい、ほかの者ならば、けたたましく、泥棒! 泥棒! と鳴りを立てるところです。兵馬に無言で引き下ろされて、泥棒の力のまた脆いこと、一たまりもなく引き倒されて、
「どうぞ、御勘弁下さいまし、お見のがし下さいまし」
賊は手を合せて拝むと、兵馬はかえってそれに驚かされました。
「おお、そなたは……」
「何もおっしゃらず、どうぞ、お見のがし下さいませ」
「合点のゆかぬこと」
この泥棒はお豊でした。兵馬には、なんだか実にわからなくなってしまいました。
「これには深い仔細のあることでございます、どうぞ、お情けに何もお聞きなさらず、このままお見のがしを願いまする、あとでわかることでございますから」
面をかくした手拭をとりもせずにお豊は、一生懸命で兵馬に見のがしてくれと歎願するのです。
「そなたの夫、金蔵殿とやらは、そなたを探しておられますぞ」
「はい、金蔵に知れますと、わたしは殺されてしまいまする、どうぞ、お慈悲に、このままお見のがしを願いまする」