후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,131자 · 423화면
まもなく櫓の下から、また一人の男、今度は金箱のようなものを背中に確と結びつけて、ムックリと出て来ました。それと同時に前に取って返した男、それもまたムックリと出て来て、濠の中へ引っぱった細引の縄を手繰り寄せ、その一端を前に置き放した金箱に結びつけて背中へ引背負って、二人は煙の如く消えてしまいました。
そこには二重の怪しみがある。これはてっきり曲者と思うた怪しみと、もう一つは、その曲者二人とも見覚えのあるような形。先に出て来たのが背と言い恰好と言い七兵衛そっくり、あとから来たのは片腕が無いようであった。してみれば徳間の山の中から拾って来たあのがんりきという男でもあろうか。
兵馬は実に不審に堪えませんでした。だいそれた甲府城内の御金蔵破り、いま眼のあたり見れば、それはドチラも自分の知った人、のみならず自分が世話になった人、つい幾日前まで同じ宿にいた人。あまりの不審に兵馬はあとを追いかけてみました。しかし、もうどこへ行ったか姿が見えません。
これを二人の方にしてからが解せぬことであります。百蔵も江戸へ出て小商いでもして堅気になると言い、七兵衛もそれを賛成したのに、まだこの辺に滞っていて、ついにこんなだいそれたことをやり出すようになったのか、さりとは測りがたないなりゆきと言わねばならぬ。