후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,131자 · 423화면
葛原親王以来と言われる有野の馬大尽の家には無数の秘宝があるということだが、そのうちにも一本の名刀がある。それは非常な名刀であるという評判だけを聞いていたが、まだ見た者がありません。見ようとしても主人の伊太夫が頑固で容易に見せないとのことでありました。そのうちの名刀を今この席で一見することができるというのは、一座の好奇心の期待に反かないことであります。
「それは、それは」
と言って列席がどよみ渡りました。さすがに神尾殿は苦労人だけあって、人を待たしおいて、アッと言わせる趣向がうまいと感じたものもありました。
何か趣向をしておいて、アッと言わせるということは、似非茶人や似非通人のよくやりたがることであります。神尾は人を招いた時は、いつでも何かこんなことをしたがるのでありました。そうして、さすがの御趣向だと言われることを以て大得意になる癖がありましたのです。
しかしながら、列席の者のうちには、アッと言ったものばかりはありませんでした。例のいやみな神尾の癖がと、苦々しい面をして控えているのもありました。その苦々しい面をして控えている者も、神尾のやり方のいやみなのに苦々しい面をしたので、その名刀を見たいという熱望は決して苦々しいものではありません。