후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,131자 · 423화면
それは則重と見たものがこの市川一人ではなく、だいぶ同意見の者があるらしいのです。市川と同意見であるけれども、まだそうも言い出し兼ねている時に市川が皮切りをしたから、わが意を得たりと言わぬばかりに、内心で市川に同情しているらしい者もあります。
「なるほど、則重と言いたいところである、一応はそう言ってみたいところで、市川氏のおっしゃるのも御無理はない、大湾れに錵が優れて多く匂いの深いところ、則重の名作と誰も言ってみたいが、それよりはずんと高尚で且つ古いものじゃ」
平野老人はこう言いました。
「そ、そんならば老人のお目利は?」
市川は再び老人に返答を促したけれども老人は、頓に返事ができないで困しんでいる様子を小林師範が傍から見て、
「これは近頃の好題目、口に出して言うては皆々遠慮がある故に、入札としてみたらいかがでござるな、各自の見るところを少しの忌憚なく紙へ書いて、名前を記さずにこれへ集めてみようではござらぬか」
小林がこう言い出したのは、老人にも救いであり一座もみな同意しました。言い出したいけれども恥を掻くといけないと思って遠慮していたものが多いのを、それが無記名投票になれば恥はかき捨てになり、当れば名誉になるのですから、忽ちに多数の同意を得て筆と紙との用意が出来ました。