후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,131자 · 423화면
事実、切れ味はどんなものか拙者も知らぬ、世間の奴も知らぬ」
神尾主膳は机竜之助をして、伯耆の安綱と称せらるるこの名刀を試させん底意があって来たものと見えます。
「それはそうであろう、伯耆の安綱ともいわれる刀で犬猫も斬れまいし、滅多に土壇や巻藁をやっても物笑い、それこそ宝として飾って置くが無事だわい」
竜之助は寧ろ安綱を冷笑するような言葉つきでありました。
「折れても承知、その刀の真の切れ味が知りたい」
と神尾は言いました。
「折れて承知ならば、一番斬ってみようか」
竜之助はこう言いました。
「頼む」
神尾は透さずこう言いました。
竜之助は打返して、その刀を振り試みていました。
「よし、試してみよう」
竜之助はやはり巻藁か土壇を切るように容易く請合ってしまいました。
「それでは、机氏」
と言って、主膳は伯耆の安綱を竜之助に預けて帰ろうとします。
「もう、お帰りか」
「このごろは甲府の市中が物騒でな、我々とても油断しては歩けぬ」
「物騒とは?」
「辻斬が流行るのじゃ」
「辻斬が?」
竜之助はこの時、苦笑いをしました。主膳は刀を差しながら、
「昨夜も、小林と申す剣道の師範役の高弟が斬られたのじゃ、斬った奴は何者だともまだわからぬ、奉行の手でもわからぬし、城内の者にも心当りがない、しかし斬り手は非常な腕だ、それで甲府の上下、身の毛を慄立て